近江八幡の部落史 / 近江八幡市部落史 編纂委員会 [18869809]
商品詳細
A5判 、516ページ 、出版元:近江八幡市 、刊行年:平成7 1995年
【内容紹介】
旧近江八幡市内の被差別部落の歴史について、古文書・行政資料・新聞雑誌を幅広く調査し、通史編として叙述。巻末に年表を収録しています。
目次
1.中世の部落
2.近世前期の部落
3.近世中後期の湖東の部落
4.信仰とその広がり
5.近代の開幕
6.部落改善事業の展開
7.融和事業体制の消長と生活の向上
8.戦後の政情と部落解放の取り組み
9.部落の変貌/むすび 歴史をカガミとして
詳細は写真参照
【旧被差別部落とは】
部落問題は、日本の被差別部落問題、人権問題、社会問題、又はこれを利用した逆差別である同和利権、部落解放同盟の部落排外主義・部落絶対主義による行政対象暴力、解同タブーに関わる問題である。
1871年、明治政府は「解放令」を「一君万民」と開化政策の一貫として発布したため、被差別部落の人々にとって「開化」は差別からの解放を意味し、彼らは「一君万民」思想にも取り込まれながら、教育や生活改善を通じて「開化」実現をめざすが、部落外の人々は「旧習」に則り、差別・排除を行おうとする。1880年代になると部落の経済的窮乏が進行し、コレラの流行などとも相まって、被差別部落に対して不潔・病気・異種といった徴表が付与されていく。
日本史において、大和民族の中でも中世から近世を通して賤民問題を処理するために明治政府は明治維新の近代化改革の一つとして賤民制度を廃止し、他の身分と同じく「平民」に編入した。しかし、戦前から部落差別解消のために尽力していた北原泰作によると、海外のスラム街のようなために旧賤民居住地域の区別が目に付きやすかった関西では特に元の平民は旧賤民と同一の身分とされることを嫌い、「新平民」と差別が起きた。その後、被差別部落地域、戦後の同和地区を忌避する理由が変遷、第二次世界大戦後)は経済発展と莫大な税金が投入された部落対策事業によって、同和地区と指定された地域が海外のスラム街のような地域だったのが近代化。
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